概要

趣旨

千葉市では、地域産業の振興施策として、産業人材の育成を図っているところですが、特に、次世代を担う子ども達へのアントレプレナーシップ(起業家精神)の喚起・涵養が大事であると考え、ものづくりの楽しさや先端科学に触れる機会の創出に取り組んでいます。昨年開催しました「西千葉子ども起業塾」は、千葉大学との共同研究の一環として開催したもので、千葉大学の学生、商店街、社会人のボランティアの皆様の協力のもと、行いました。

特徴

(1)一般的な起業家教育プログラムで行われている「もの」やサービスを販売するのではなく、商店街側との契約により収入を得るという事業に限定したことで、子どもたちが安易な販売競争や利己的な販売に走ることを抑制した上で、会社の仕組みを学びます。
(2)商店街の課題を解決するというミッションにより事業計画を立てることで、子どもたちが、地域社会の活性化に貢献しているという、達成感、やりがいを感じやすく、地域にも受け入れられやすい事業となっています。
(3)子どもたちの事業計画を社会人の視点で、助言指導する役割を、この事業の趣旨に賛同した社会人ボランティアが担います。
(4)教員を目指す学生が、学外での起業塾の企画・運営に参画することで、教育実践を体験しています。
(5)起業塾内の通貨は現金とせず、仮想通貨ベア(1ベア=1円)を使用します。

ストーリー

「西千葉子ども起業塾」のプログラムの開発においては、プログラムをゲームとみなしてデザインしました。 参加する子どもたちには、事前に「ガイドブック」という、「西千葉子ども起業塾」に必要な情報やルール、豆知識などが記載されているものを配ります。
この「西千葉子ども起業塾」がどのようなストーリーの下で展開されているか、詳細はこちら(pdfリンク)をご覧ください。(2011年度ガイドブックより、一部抜粋)

当日の流れ

「西千葉子ども起業塾」は、西千葉にある「ゆりの木商店街」で毎月行われる「第三土曜市」を盛り上げるために、子どもたちに課題を見つけてもらい、課題解決のために起業するという形で行います。

1日目は、「第三土曜市」が行われる会場周辺でのフィールドワーク、その際の問題意識からグル―プ分け、事業計画書の作成を行います。
2日目は、事業実施に向けた準備をします。
3日目は、「第三土曜市」でそれぞれの事業を実施します。

子ども達は、いくつかの会社に分かれて模擬通貨(ベア、1ベア=1円で計算)を使って活動を行います。昨年の例で言うと、フィールドワークを通して、「第三土曜市」の開催場所周辺が汚いと考えた子どもたちは、アドバイザーとして参加した起業家のアドバイスを取り入れ、来場者に花を植えてもらう活動を行いました。
この他には、「暑い」や「寂しい」という問題意識から、うちわに広告を載せて配布する会社、打ち水の発想をもとに水鉄砲で射的を行う会社、集客をねらいサッカーボウリングを行う会社が立ちあがりました。各会社が、「第三土曜市」を運営している責任者(西千葉出身の起業家)と成果報酬の契約を結びます。

企画・運営

千葉大学教育学部の学生が、『授業実践開発演習II(キャリア教育演習)』という授業の一環として、「西千葉子ども起業塾」のプロジェクトを企画・準備・実施をします。
(千葉大学ホームページ・2011年度シラバス)
http://www.chiba-u.ac.jp/student/syllabus/2011/E1/2011E1J178601.htm

本授業内では、これまでに、

  • ◇キャリア教育・起業家教育の立案・実施の方法
  • ◇起業家教育プログラムについての調査
  • ◇起業家教育プログラムについての検討
  • ◇学生による起業シミュレーション体験
  • ◇ビジネス事例についての調査
  • ◇起業家からのヒアリング
  • ◇起業家教育プログラムの概要・ルールについての検討

...等を行いました。

当日の「西千葉子ども起業塾」にもスタッフとして参加し、事前の準備や児童生徒への支援を行います。

取材実績

◇2010年8月22日 NHKニュース おはよう日本
◇2010年8月30日 日本経済新聞朝刊27ページ
http://dfujikawa.cocolog-nifty.com/jugyo/files/20100830.pdf
◇2010年9月30日 千葉大学教育学部ホームページ(藤川教授へのインタビュー記事)
http://www.edu.chiba-u.jp/home/news/news_2010.html#Z100930
◇2011年1月12日 SUUMOマガジン
特集『千葉市"子育ての流儀"-プロフェッショナルを養成!』
◇2011年3月28日 日本教育新聞
http://www.gakko-net.com/jugyo/ce/ce72.html

西千葉について

○西千葉
実は、「西千葉」という地名はありません。JR千葉駅を西側にひとついった駅がJR西千葉駅で、その周辺が「西千葉」と呼ばれています。
「西千葉」には、大学や高校などの学校がたくさんあります。朝の西千葉駅は、登校する学生たちでいっぱいです。
また、西千葉にはおしゃれなお店や個性的なお店がたくさんあります。
○ゆりの木商店街
JR西千葉駅から北にのびる、片側だけの商店街。道路をはさんだ反対側には、千葉大学のキャンパスが広がっています。
地域通貨「ピーナッツ」の使えるお店があったり、第三土曜市が開かれたりと、ユニークな取り組みを行っている商店街です。
○ふくろう広場
ゆりの木商店街の入り口にある小さな広場。ここで、第三土曜市が開かれます。広場の中央には、ふくろうがいます。
○ピーナッツ
ゆりの木商店街にある多くのお店で使える地域通貨。たとえば、支払うお金のうち50円分を、50P(ピーナッツ)で支払う...というように使えます。使い方はお店ごとに決められています。
忘れてはならないのは、ピーナッツを使うときのルール。ピーナッツを使ったら、必ず、支払った人と支払われた人で、「アミ〜ゴ!」と言いながら握手をします。これは、握手をした人同士、この町の仲間だ!というしるしです。
○千葉大学
JR西千葉駅を出てすぐ、千葉大学西千葉キャンパスがあります。千葉大学はとても大きな大学で、西千葉キャンパスには、教育学部、工学部、理学部、薬学部、文学部、法経学部があり、他の地域にも医学部、看護学部、園芸学部など、たくさんの学部があります。約1万人の大学生が、学ぶ総合大学です。
千葉大学ホームページURL:http://www.chiba-u.ac.jp/